街角利味
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「花火のように華やかな香り」
ドイツ、モーゼルの名門、J.J.プリュムのセミナーが大阪で。


ここ数年、まさに“ドイツワイン・ルネサンス”と呼ぶにふさわしい品質向上ぶり。
さらに2005年は日本におけるドイツ年、来年はドイツ・ワールドカップと、ドイツワインをめぐる話題は、いよいよ本格的に盛り上がりつつある。
そんな中、好タイミングでドイツ、モーゼル地方を代表する高品質ワイン醸造家、J.J.プリュム家の5代目となるご令嬢、カタリーナさんが来日し、モーゼル・ワインについてのセミナーを行った。プリュム家といえば、ゴー・ミヨや、R・パーカーといった海外の大御所ワイン評論家もこぞってドイツ最高峰のワイナリーの1つに数える格別の名門。当日は関西一円から有名レストランや有名ワインショップのソムリエやバイヤーが集まりプリュムワインへの熱い関心があふれる中、セミナーは行われた。
そんな中、特にカタリーナさんが強調されたのが、ドイツワインの代表品種リースリングと、ドイツの土地とのマッチング。ブドウ栽培のほぼ北限、カナダとほぼ同じ緯度のモーゼル地方ならではの冷涼な気候が、いかにリースリングに華やかな香りと、豊かで引き締まった酸味を与えるかを、繰り返し強調されていた。「花火のように華やかな香り」とカタリーナさんが表現した芳香と、キリリとした酸の素晴らしさは、当日準備されたプリュム家の代表銘柄、ヴェレーナー・ゾンネンウァー・シュペートレーゼなど6種類のワインを通して、改めてセミナー参加者を深く感嘆させていたようだ。ちなみにプリュム家自慢のゾンネンウァー畑の名は“日時計”という意味。これは、モーゼル地方の中でも特に日当たりの良い、完全南向きの斜面に由来してのことだとか。
モーゼル河の河畔に広がる南向きの美しい斜面、そこに降り注ぐドイツの夏の太陽が育んだ、気品に満ちたプリュムワインの味わい深さ。美食家ならば、知っておくべきだろう。(撮影・文/丘道留)