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2005年2月
「岡さんの下町マイスターにほろ酔い」というページを担当していますが、下町といってもあなどれない名店が多いんです。下町の店のいいところは、なんといってもリーズナブルなこと。リーズナブルでないと、やっていけません。わざわざ行くとなると電車賃を加えて、比べてみてください。居酒屋を紹介することも多いのですが、女性だけでも案外行きやすいお店を選んでいます。一度足を運んでみてくださいね。
ただし、このロケハンは案外大変です。同じ下町に何軒もいい店があることは少ないので、ハシゴをすることが難しい。ですから、確かな情報をつかんでおく必要があります。岡さん自身が通っておられる店がほとんどですが、そうでない場合は、必ず岡さんにも足を運んでもらって体験してもらい、気に入ってもらったところのみ紹介するようにしています。今回の天下茶屋に近く聖天坂にある『さつま』さんもその一軒です。
まずは私が一人でロケハンに行きました。チンチン電車の線路沿いにあるこの店は味もいいけど、お客さんの雰囲気がいい。ガヤガヤと騒々しいのではなく、落ち着いた大人の雰囲気を感じました。一見客の私にも、「お兄ちゃん、ここ空いてるで」と常連らしきお客さんが席を空けてくれたり、鍋を注文しようとすると「その鍋は美味しいでぇ〜」と小声で言ってくれたり。まるで店をそっとフォローする応援団のよう。それでいてしつこく話かけてくることもありません。お店の人だけでなく、常連さんも機微を察してくれているようでした。一見客としてはうれしいことですよね。店の名物である、オリジナルの味噌を使ったさつま鍋はボリュームもあるし、味わいもなかなかのものでした。
「これはいける」と思い、翌日すぐに岡さんをお誘いして再びロケハンに。前日、「お鍋美味しかったし、また来るわ」と言った次の日に、またお鍋。お店の人も不思議そうに感じてましたが、我々二人の食べっぷりに、その疑念も吹っ飛び、喜んでくれました。岡さんも一品メニューを片っ端から制覇する勢い。「慎ちゃん(私)、これ、ええねぇ〜、美味、美味。」とご機嫌な様子。「ごちそうさま、また来ます」と二人して声をかけ、一度帰ってから、取材の申し込みをしました。
スケジュールの関係で、取材日はなんと翌々日。またも鍋を注文して、撮影させてもらいました。残った鍋はというと、当然のようにいただいてしまいました。これで終わりではありません。実はこの日の取材はライターの桜井さんの都合が悪く、夜に再取材。桜井さんにも体験してもらわないといけません。いただきました。4回目のお鍋。それでもペロッといけるのは味のおかげか、鍛えられた胃袋のせい? たっぷり堪能させていただきました。
全員が同じタイミングでロケハンできれば1回で終わるし、スムーズでいいのですが、みなさんお忙しいのでなかなかスケジュール調整がうまくいかないことも多いんです。ロケハンにはこういう難しい要素もあるんです。
ちなみにこの店ですが、行く前に電話することをオススメします。牡蛎とかカニとか、鍋用の超豪華トッピングが選べますし、常連さんが多いから薩摩の郷土料理の種類を減らしていることもときにはあるようです。電話をしておけば、さつま揚げやきびなごなど薩摩料理の一品もあらかじめ用意してくれるそうですよ。(慎)
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