2006年1月
 真っ赤な表紙に、コケティッシュなサンドイッチ。よくよく見れば、ハートのピックがあしらわれていたりして…。
 今月の『あまから手帖』は、新年を祝うめでたい季節にふさわしく(!?)、いつになく可愛らしさ満開! ポイントとなるハートマークは、日ごろのご愛読への感謝を込めまして、読者の皆様への"ラブラブ光線"をビンビン出してみました…というのは冗談。もちろん、いつものごとく愛情もたくさん込めておりますが、今回のこのハートは、特集タイトル「年中夢中の旨いもん!!」を象徴するもの。年中夢中、つまりは大阪弁で言うところの「ごっつぅ好っきゃねん」の食べ物が大集合しています。
 この号を作るにあたってまず取り組んだのは、アンケートの作成。私たち編集部が、アノ人の好きなものを聞いてみたい!と思った方々に、「料理店の味でなくてはならないものは?」「テイクアウトでなくてはならないものは?」から始まり、「お好み焼きやタコ焼き、焼きそばでなくてはならないものは?」、はたまた「健康ドリンクでなくてはならないものは?」という事細かな内容まで入ったアンケートをお送りするところから始まりました。回答者の方からは、「あのアンケートねえ…、難しすぎるわ。大阪人やったらお好み焼きはなんでも好きでしょう〜」という本音もちらほら。う〜ん、確かに。昔100円玉を握りしめて買いに行った、ほとんど小麦粉を焼いただけのお好み焼きだって美味しいといえば美味しい。「そうですよね。でも…、でも…、そこを何とか…是非1枚を!」。食い下がって聞いてみると、意外にネタは出てくるもの。「まぁ、なんてことないけど、昔からよく食べてたなぁ」、「昔は店が終わったら毎日行ってたわ」などなど、ご本人には当たり前すぎて特に意識したこともなかった"美味しさ"がどんどん飛び出てきました。
 さて、そうやって集めた数あるネタの中で、残念ながら本誌ではご紹介できなかったものを1つご披露いたしましょう。例えば大阪のトラットリアの某シェフ。「ジャンクな食べ物でハマッているものはないですか?」との私の質問に、「昔は、カレー味のカップヌードルにハマってましたねえ」と一言。よく聞いてみると、なんと「一杯目は普通にラーメン。それを食べ終わったら、今度は白ご飯を入れるんです。若かったから食欲旺盛でしたし、一度で二度美味しいってわけです(笑)」とのこと。今を輝くシェフが、そんな庶民的な味にハマッてたって"本当ですかー!"と思わず叫びたくなりました。でもこちらは、カレー味でないとダメなんだそう。
 ほかにも、今回の企画ならではの裏話もあります。意外に多かったのが、「よく行ってるけど、住所とか店名は知らん」というパターン。そういえば、普段から行っている店って、「あのおばちゃんの店」とか「あのタコ焼きの店」といった感じで、特に店名を知らなくても困りはしないもの。こうなったら、行き方を教えていただいて突撃するのみ! ということで、何軒かは突撃訪問をさせて頂いた店もありました。まるで気分は、飛び込み営業。なかなか新鮮でした。お店の方々もご協力ありがとうございました!
 そんなこんなで1冊になった、個性あふれる美味しきネタたち。編集部が、アノ手コノ手を使って皆さんに教えていただいた"年中夢中"の食べ物を、どうぞスミからスミまでご堪能くださいませ。(麻)