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2006年4月
今回の第2特集は「日帰り旅」。そのうちのひとつ“余呉(よご)”。
正直、この地名を聞いて場所が分かる人は、かなりの地理通。滋賀県の琵琶湖の北端にある余呉は近畿でも有数の豪雪地帯。周囲6.4kmの余呉湖があり、天女が羽衣をかけたと言われている、柳があることでも有名です。ロケハンに行った1月末は雪が約2mも積もっている状態でした。
そんな場所に店を構える『徳山鮓』さん。「鮓」といってもフナ鮓などの発酵させた熟鮓(ルビ:なれずし)を出す店で、話を伺うとすべての寿司の原型が、この熟鮓だそうです。独特の匂いがある物だけに好き嫌いが分かれるところですが、この徳山鮓さんのものは別物。食べた瞬間に、独特の旨みが口の中に広がって、一度食べたら癖になる味。そしてこの店を取り上げようと即決。同行していたライターさんも同意見なようで、後はどんな料理が出てくるのか、ロケハンを忘れて食事を2人で楽しむ始末。
本誌に出ている熟鮓以外の料理は、目の前に広がる余呉湖で水揚げされたものや、地元で取れた山の幸。朝9時に獲れたものが昼12時には食膳へ。鮮度と言う点に置いて、コレに勝るものはないです。出されるものも水揚げによって変わるため、料理はお任せ。ワカサギの天ぷら、いさざの佃煮、鹿肉の刺身……。どれもすばらしく美味しく、感動もの。ただ、ここにきて、ちょっとした問題が。本誌が4月号のため、春らしい写真を各ルートごとに撮影することになっていたんですが、余呉は一面雪景色…。風景を撮れば100%雪が写ってしまうし、春らしい写真って撮れるの!? ここでひらめいたのが、余呉湖の湖面をアップで撮影すること。いい具合に水鳥も多く生息するので、「湖面を優雅に泳ぐ水鳥」というテーマに決定…とひとり張り切っていたんですが、取材日。カメラマンさん曰く「水鳥がいないけど、どうする?」。悪戦苦闘したその写真が使われたどうかは、誌面ご覧ください。
まあ、雪があろうが、なかろうが、すばらしい店であることには変わりないので、余呉湖を一望できる展望風呂が完成する頃にはもう一度訪れてみたいもんです。(松)
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