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ロケハンにいろいろあれど、やはり和食の店に行けるのは嬉しいです。何よりの理由は、たくさんの軒数を回っても飽きが来ないってこと。
やはり、自分は日本人だな〜って感じてしまいます。秋という時期もよかったのかもしれません。以前の「春の和食」特集の時は、何軒もの店で連続して木の芽和え&タケノコの攻撃に遭い、さすがに食傷気味になりましたが、今回はバラエティーに富んだかたちで満足、堪能させていただきました。
和食の世界にも、変化は見られます。新しい和食の世界を切り開かんとしているところや、あえて古典的な料理を極め、それを現代風に出そうとしているところなどなど、奥が深いです。
私が回った『とよなか 桜会』は、その両方の路線を突き進んでいるように感じました。コース料理のみなのですが、豪快な八寸に彩りよく盛られた品々の中にあった、車エビのマヨネーズ和えなどは、一見、普通にエビを茹でたものに見えますが、さにあらず。マヨネーズの姿は見えないものの、薄めた酢で味を付けて真空調理を施し、次にエビを取り出し、オリーブ油を塗って再度、真空調理。さらに卵の黄身と一緒にして真空調理、という手の込みよう。マヨネーズの姿は見えないのに、ほのかにその味わいがするのは、こういう手間があってのことなのです。さすがにこれは、話を聞かないと作り方はわからないのではないでしょうか? こういう料理は遊び心と熱意がないと作れないと思います。
この店はグラスシャンパンの数が妙に多いだけでなく、美味しい日本酒もいろいろと揃えているのが印象的でした。「あまり美味しい日本酒があると、お酒ばかり進んで料理を食べてもらえなくなるから、旨すぎる酒は置かない」という考えの料理人さんもおられます。しかし、こちらは料理との相乗効果を楽しんでほしいというスタンス。飲んべえの私としてはこういう考えの料理人さんがもっと増えてほしいです。
ただ、ロケハンでは、たくさん飲みたい気持ちを抑えつつ自重しつつ…。ちょっと贅沢な悩みでしょうか??(慎)
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