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2008年3月
初めて入る寿司店の暖簾をくぐるとき、多少の差こそあれ緊張・不安を感じるのは誰しも同じではないでしょうか。そんな敷居をぐっと下げるための寿司特集なのですが、先陣を切ってのロケハンは、あらかじめ良店との情報を得ていても、やっぱりちょっと緊張します。が、今回はこんな例外が…。
今回、掲載した京都・西院『辰弥すし』のロケハンにて。とある女性ライターさんから
「ネタよく気安く値ごろ。しょっちゅう通ってます」と聞いて、常連なら同行ロケハンは不要だろうと私ひとりで予約の電話を入れ、京都へ向かう新快速。その車中、ライターさんから携帯メールが。「いま『辰弥すし』に向かってます?」。いや、向かってますけどなぜそれを? 「板場から名前を復唱する声が聞こえたもので」。その方、一品をアテにひとり酒、すでにご機嫌さんの真っ最中。「しょっちゅう」が字義通りであると判明しました。
というわけで、肩に入っていた力は抜け、楽な気分でロケハンに臨めたのですが、困ったことも。お店で合流して、つまみとにぎりで一杯。とても美味しく、また安く楽しく、掲載有力候補と判断するのに時間はかかりませんでしたが、掲載店確定には早いタイミングだったので、編集部員とは名乗らずライターさんの友だちという設定で大将との話を繕っていました。ライターさんの方はとっくに身元バレしていて、その友だちとしての私は別行動で初訪問。我ながらアヤシイ。偶然とはいえ、ちょいとおかしなロケハンでした。ちなみにこのライターさん、ロケハン日の2日後にもここでつまんでいたそうです。取材日は持ち帰り寿司を買っていました。事務所の近所とはいえ、どんだけ好きやねん! ちゅう話です。その「偏愛」ぶりは、3月号にてご確認ください。(拓)
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